一里塚

学びの足跡

農業技術者研修

10月3日(木)

実技:サツマイモの収穫作業

 大小さまざまなサツマイモが収穫できた。品種は紅はるかと安納芋である。

 紅はるか(べにはるか)は、糖度が高く、ねっとりとした食感と甘みが特徴のサツマイモの品種です。焼き芋や干し芋、甘露煮など、さまざまな加工に適しています。

紅はるかの特徴は次のとおりです。

  • 皮色は赤紫、肉色は黄白で、外観が優れている
     
  • 収量性が高く、上物率が高い
     
  • サツマイモネコブセンチュウに抵抗性がある
     
  • 貯蔵性がよい
     
  • 一般的なサツマイモの焼き芋の糖度が約50度であるのに対し、紅はるかの焼き芋は60度にもなる
     
  • 収穫後約1か月の熟成が必要で、食べ頃の旬は11月下旬から1月頃
     
紅はるかは、九州や関東のサツマイモ産地を中心に普及が拡大し、ブランド化が進んでいます。鹿児島県の食用の奨励品種として普及しており、大分県、千葉県や茨城県でも栽培されています
 安納芋は、次のような特徴があります。
 
  • ねっとりとした食感と強い甘みがある
     
  • コロンと丸い形をしている
     
  • 皮の色は褐紅色で、果肉は赤っぽいオレンジ色
     
  • 加熱すると濃い黄色に変化する
     
  • 水分量が多く糖度が高い
     
  • 焼き芋にすると蜜があふれてねっとりとした食感になり、さらに甘みが増す
     
  • 「蜜いも」とも呼ばれる
     
  • 安納芋には、他のサツマイモと比べてショ糖が多く含まれている
     
  • しっとりとした食感は、オクラや山芋などに含まれている多糖類を多く含んでいる
     
  • 鹿児島県種子島北部の安納地域で伝統的に作られている芋で、「安納紅」「安納こがね」の2品種がある
     
安納芋は、火を通さなくても糖度が16度前後になるものがあることから、大変甘い品種です。安納芋の甘みをさらに引き出そうと、でんぷんを糖質に変えるために低温で管理する方法もあります。
市場に出すためには大きさや形をそろえる必要があるが、適度な大きさにそろえる技術があれば試してみたいものである。