一里塚

学びの足跡

ワタシの一行(読書力:齋藤 孝 著 岩波新書801)

p59

人間の総合的な成長は、優れた人間との対話を通じて生まれる。

p86

体験すること自体が重要なのではなく、その体験の意味をしっかりと自分自身でつかまえ、その経験を次に生かしていくことが重要なのだ。

p87

自分の経験と著者の経験、自分の脳と著者の脳とが混じり合ってしまう感覚。これが、読書の醍醐味だ。

p153

脈絡のある話し方は、どのようにしてできるのか。それは、相手の話の要点をつかみ、その要点を引き受けて自分の角度で切り返すことによってである。

p157

肝心なのは、常に脈絡を考えながら読書をし、会話をするということだ。

p194

読書をする習慣のない教師は、教師としては不十分だ。

p209

この国はかつて読書好きであふれていた。読書文化の伝統はある。大人たちには確信をもって読書文化を復興する責があると思う。